3D プリンター用データ – Pluagble UD-3900用 VESA マウント・ケース

原文(2015年7月07日投稿):3D Print Project for Plugable Mounts and Brackets    by Justin Taylor

 

UD-3000 Docking Station Mount

Plugable 社には、製品をご自身の環境でより便利に使用するための、Plugable 製品用のマウント・ケースやアクセサリなどに関するお問い合わせが時々寄せられます。そのような製品を我々が直接ご提供できれば一番よいのですが、残念ながら弊社の製品は種類が非常に多いのもあり、それ専用のアクセサリを製造しても製造費用を回収できるほどの需要はないのが実情です。

しかし最近、以前よりはるかに安価に高性能な 3D プリンターが入手可能になったことで、そのようなご要望にもお答えできるようになったと思います。家庭用の比較的低価格な、しかし複雑なデザインを造形するのに十分な能力のプリンタの登場によって、弊社製品のお客様のそれぞれ個別の要件にも変更対応でき、ご自身で印刷可能なデータを提供することができるようになったためです。

私、ジャスティン・テイラーは、Plugable 社でこのわくわくするような役割を初めて担うことになりました。学校のある期間はワシントン大学で学ぶ学生ですが、この夏の間は デザイン・インターンとして、Plugable 社の製品に特化したアイディアを実際に使用可能にする作業を担当いたします。SolidWorks 3D モデリング用ソフトウェアと、この目的のために新たに購入された Lulzbot ミニ・プリンターを使用して、Plugable社の人気製品用のマウント用ケースや、整理整頓や生産性向上のために役立つ追加アクセサリ等を、見た目の美しさにも考慮しつつデザインしていきたいと思っています。

これからの数か月の間に私はいくつかの製品用の CAD ファイルを何世代かに分けてデザインし、 thingiverse.com にアップロードしていく予定です。どうぞご自由にダウンロードして、ご自身の 3D プリンターで造形してください。全体を小さなパーツに分けてモデル化することで、大きな 3D プリンタを必要とせずまた送信コストをかけることなく、様々なタイプのPlugable 製品用アクセサリをご提供していくことができます。

この夏のインターンシップの間中、私は自分の活動や新データのリリースについてこちらにブログ記事を書いていきたいと思っています。製品デザインにはいろいろと大変なことや、思いがけずに非常に興味深いことを発見するなど、いろいろなドラマが発生していますが、そのような開発背景等を含めつつも、最終的には Plugable 社の製品をご愛用くださるお客様のために、洗練されかつ役に立つアクセサリをご提供することを目標としています。

Plugable 3D Printer

我々が現在使用している新しいプリンターは、6 インチ(約 15 センチ)四方の印刷可能領域を持ち、様々なタイプのプラスチック・フィラメントを原料として使用できます。より大きなプリンターを採用しなかった理由は、できるだけ家庭用プリンタと同等の一般的な環境を使用したかったためです。この「Lulzbot ミニ」は非常に使い勝手の良い 3D プリンターで、実際の購入を検討中の方にはお勧めできるモデルです。

私は最初に、Plugable 社で最大の販売数を誇る UD-3900 ユニバーサル・ドッキング・ステーション用のアクセサリを作ることにしました。デザイン上のもっとも重要な点は、各種ケーブルをつないだときにかかる横方向の力にも十分対応できること、前面および背面の各種ポートへ簡単に接続できること、そして造形に必要な時間と資材フィラメントを最小に抑えることでした。当初は机の天板の下にぶら下げる形のケースを考えていましたが、机の幅のサイズにはあまりにも色々な差があることからこれは断念し、それよりも標準化された VESA モニター・マウント規格に準拠したものにすることにしました。最初に考えていた机に設置するアイディアは、また少し先になってから再考するつもりでいます。

VESA マウント規格を利用するのは、UD-3900 をしっかりと固定してくれて非常に安定性が増すので、かなりよい考えだと思います。ごちゃごちゃしたケーブルなどによってうっかり倒れてしまったりということがなくなります。最初に作ったモデルは、私がプリンター性能と造形プラスチックの強度に対してまだ経験が十分でなかったために、少し分厚い、ずんぐりしたものになってしまいました。しかしそれは、プラスチックの厚さをどの程度にすればいいのかに関する目安となりました。マウント・ケースを 2 つの部品に分けて造形することで、VESA マウント用にも、単純に机上に立てて置くようにも、どちらにも利用できるようにしました。

Dock2

この最初の試作により、プラスチックの厚さについてよりよい判断ができるようになり、ドッキング・ステーションとマウントをよりしっかりと固定できるよう、微調整することもできました。試作第2号ではケースにいくつも穴をあけることで資材を節約するとともに、使用プリンターがどの程度のぶら下がり造形ができるのかを試してみました。結果としてはいくつかの些細な問題を除いて、かなりすっきりとした状態の、見た目には複雑なケースを形作ることができました。この 3D データはすでにダウンロードできる状態になっています。

Dock3

「UD-3900/UD-3000 用、VESA マウント規格対応ケース用データ」はこちらからダウンロードできます。
http://www.thingiverse.com/thing:908484

当プロジェクトに関してもしもご興味がありましたら、ぜひお使いの Plugable 製品に欲しいとお考えのアクセサリ等についてのご要望をお寄せください。お寄せいただいた声を元に、次の製品データを作っていきたいと思います。

この記事は、Plugable 社製品用の追加パーツ用の3D プリンター・データを提供する、現在進行中のプロジェクトについて記述しています。夏の期間中、インターンであるジャスティン・テイラーが、様々な製品用のケース等を CAD モデルとして作成していきます。
こちらのリンクから、当プロジェクトの成果物を一覧していただくこともできます。

Plugable Technologies
ジャスティン・テイラー