Windows 10 で Plugable 社製ドッキング・ステーションおよびUSBグラフィックス・アダプタを使用するには

原文(2015年7月27日投稿):Windows 10 and Plugable Docking Stations / USB Graphics Adapters by Gary Zeller

2015年7月31日更新済み

サマリー:Windows 10 で Plugable USB グラフィックス製品を利用するには、OS 側の Windows Update が全て完了した「後に」、最新の DisplayLink ドライバ を(再)導入してください。

Windows の新バージョン Windows 10 が正式リリースされる 7 月 29 日が近づくにつれて、当 OS 上で既存の Plugalbe 社 USB グラフィックス製品は使用できるのかという問い合わせが増えてきました。このブログ記事では、弊社の USB ドッキング・ステーションおよびグラフィックス・アダプタ製品群を Windows 10 で利用するにあたり、現時点でわかっている情報をご提供したいと思います。

Plugable 社のサポートチームのメンバーのほとんどは、以前企業の IT やサポート部門に在籍したことがあります。我々は過去の経験から、新バージョンの OS がリリースされたからといってすぐに更新することはほとんどお勧めできません。(こちらの関連ブログ記事もどうぞご参照ください。)PC システムの OS バージョン・アップは非常に多くの変更を伴いますので、重要な業務に使用しているシステムでは、正式版がリリースされ、多くの方々にテストされてからやっと表面化する様々な問題が解消されるまでは、しばらくの間バージョン・アップを控えることをお勧めします。

そうは言っても、この新しいバージョンに関する様々な期待から、多くの方々がすぐに Windows 10 を使ってみたいとお考えになっていることでしょう。ここでは、Windows 10 の使用手順を 3 つの異なるシナリオを想定してご説明し、さらにお役に立ついくつかの追加情報もご提供したいと思います。

シナリオ 1: 既存の Windows 7/8 システムを Windows 10 にアップグレードする場合
シナリオ 2: Windows 10 を「新規」導入する場合
シナリオ 3: Windows 10 を導入またはアップグレード後、USB グラフィックスが動かなくなった場合

追加情報
Windows 10 のグラフィクス関連情報
起こり得る問題点
フィードバックとサポート

シナリオ 1: 既存の Windows 7/8 システムを Windows 10 にアップグレードする場合

ほとんどのユーザーの方々にとって一般的なのはこのシナリオだと思います。ご注意していただきたいのは、現在使用されているすべての既存バージョンの DisplayLink ドライバは、Windows 10 と互換性がありません。したがって、下記の手順で OS をアップグレードすることをお勧めいたします。

  • システムのアップグレードをする前に、Plugable 社製のドッキング・ステーションや USB グラフィックス・アダプタ等を全て、システムから取り外してください。のちほど指示があるまでは、外したままにしておいてください。
  • コントロール・パネル内の「プログラムと機能」を開き、「DisplayLink Core Software」および「DisplayLink Graphics」の二つをアンインストールします。
  • Windows 10 の導入を実行します。
  • コーヒーか冷たい飲み物でも飲みにいって休憩してください。アップグレードには 1 時間程度かかります。
  • Windows 10 の導入が終了したら、手動で Windows Update を走らせます(画面を右端からスワイプし、「アクションセンター」→「すべての設定」 →「更新とセキュリティ」を実行します)。OS のアップグレード後にシステムから様々なデバイス・ドライバが削除されていることがあるため、この手順は非常に重要です。
  • Windows Update が完了したら、システムをリブートします。ここでもう一度 Windows Update を実行してください。新しい更新が見つからなくなるまで、この手順を繰り返してください。
  • DisplayLink 7.9 ドライバーをこちらからダウンロードし、導入してください。(ご注意:この時点でも、まだドッキング・ステーションや USB グラフィックス・アダプタは外したままにしておいてください。)
  • DisplayLink ドライバを導入中に、「USB グラフィックス・アダプタまたはドッキング・ステーションを接続してください」と表示されたら、その時点で製品を接続してください。
  • 製品を接続すると、製品を認識するにあたってモニタの画面が数回点滅します。それが終了するとリブートするようにメッセージが表示されます。システムをリブートしてください。
  • リブートから復帰後、お使いの Plugable 製品は以前通りに使用できるはずです。外部モニタが表示され、ドッキング・ステーションをご利用の際には、それに付属するイーサネットや音声についても使用できる状態となります。

シナリオ 2: Windows 10 を「新規」導入する場合

  • 新 OS を導入する前に、Plugable 社製のドッキング・ステーションや USB グラフィックス・アダプタを全て、システムから取り外してください。 のちほど指示があるまでは、外したままにしておいてください。
  • 導入用 DVD またはフラッシュ・ドライブからシステムを起動して、Windows 10 の新規導入を行います。
  • コーヒーか冷たい飲み物でも飲みにいって休憩してください。導入には 1 時間程度かかります。
  • Windows 10 の導入が終了したら、手動で Windows Update を走らせます(画面を右端からスワイプし、「アクションセンター」→「すべての設定」 →「更新とセキュリティ」を実行します)。OS の新規導入時点ではデバイス・ドライバが不足していることがあるため、この手順は非常に重要です。
  • Windows Update が完了したら、システムをリブートします。ここでもう一度 Windows Update を実行してください。新しい更新が見つからなくなるまで、この手順を繰り返してください。
  • DisplayLink 7.9 ドライバーをこちらからダウンロードし、導入してください。(ご注意:この時点でも、まだドッキング・ステーションや USB グラフィックス・アダプタは外したままにしておいてください。)
  • DisplayLink ドライバを導入中に、「USB グラフィックス・アダプタまたはドッキング・ステーションを接続してください」と表示されたら、その時点で製品を接続してください。
  • 製品を接続すると、製品を認識するにあたってモニタの画面が数回点滅します。
  • リブートするようにメッセージが表示されます。システムが何かをしている状態のように見えたとしても、ここでシステムをリブートしてください。
  • リブートから復帰後、お使いの Plugable 製品は以前通りに使用できるはずです。外部モニタが表示され、ドッキング・ステーションをご利用の際には、それに付属するイーサネットや音声についても使用できる状態となります。

シナリオ 3: 以前にドッキング・ステーションや USB グラフィックス・アダプタが接続されたシステム(DisplayLink社ドライバが導入されていたシステム)を、ドライバをアンインストールせずに Windows 10 に更新した後、それらが動かなくなった場合

  • Plugable 社製のドッキング・ステーションや USB グラフィックス・アダプタを全て、システムから取り外してください。
  • DisplayLink 社が提供しているこちらの DisplayLink クリーナー・ソフトウェアをダウンロードして実行し、古いドライバをシステムから完全に除去してください。
  • Windows Update を走らせます(画面を右端からスワイプし、「アクションセンター」→「すべての設定」 →「更新とセキュリティ」を実行します)。Windows Update が完了したら、システムをリブートします。ここでもう一度 Windows Update を実行してください。新しい更新が見つからなくなるまで、この手順を繰り返してください。(ご注意:この時点でも、まだドッキング・ステーションや USB グラフィックス・アダプタは外したままにしておいてください。)
  • DisplayLink 7.9 ドライバーをこちらからダウンロードして導入してください。 ドライバを導入中に、「USB グラフィックス・アダプタまたはドッキング・ステーションを接続してください」と表示されたら、その時点で製品を接続してください。
  • リブートから復帰後、お使いの Plugable 製品は以前通りに使用できるようになるはずです。

Windows 10 のグラフィクス関連情報

上記でご説明したように、Windows 10 ではWindows 7 や 8 で問題なく使用できていた既存の DisplayLink デバイス・ドライバを利用することができません。この主な理由は、Windows 10 がシステム内蔵のグラフィックス・チップセット(GPU)に対して WDDM 2.0 と呼ばれる新しいドライバ・モデルを採用したことにあります。(訳注:2015 年 7 月現在、この WDDM 2.0 に関する日本語の情報は Microsoft 社から提供されていません。)

システム内蔵の GPU は、USB グラフィックス・アダプタの多くの主要機能に関わっています。USB 経由でグラフィックス・データを出力するために、DisplayLink チップ用のデバイス・ドライバは、この内蔵 GPU のドライバと非常に密な交渉が必要です。つまり、USB グラフィックス製品が正しく稼働するためには GPU 用ドライバと DisplayLink ドライバが一体となってシームレスに機能する必要があります。

Microsoft 社がこの WDDM 2.0 のような新しいグラフィックス・ドライバ・モデルを導入した場合には、それをサポートするために GPU チップセットの製造元である AMD 社や Intel 社、Nvidia 社などはデバイス・ドライバを更新しなくてはなりません。DisplayLink 社もまったく同じです。このような新しいドライバ・モデルの導入は、長い目で見ればパフォーマンス上のメリットがあるものの、新リリース直後には様々なタイプの新しい問題を引き起こす可能性があります。

起こりうる問題点

Plugable 社製のドッキング・ステーションおよび USB グラフィックス・アダプタ製品と Windows 10 のプレリリース最終版(10240)との稼働確認テストにおいて、特に深刻な問題は見つかりませんでした。しかしテスト中に、下記に示すような問題が、いくつかのシステムにおいて発生したことをお知らせしておきたいと思います。

  • Microsoft Surface 3(Pro モデルではありません)に DisplayLink ドライバを導入しようとしたところ、システムがロックした上に画面が真っ黒になり、それを回復するには強制リブートをする必要がありました。DisplayLink ドライバを導入するよりも前に、内蔵の Intel GPU に対して最新ドライバを適用したところ、この問題の発生頻度を大幅に減らすことができました。
  • 一部のシステムでは、スリープ・モードから復帰した後にディスプレイ表示が乱れたり、正しくなかったりすることがありました。このようなことが起きた場合、USB グラフィックス・アダプタを一度抜き差しすれば通常は問題が解決しました。
  • スリープ・モードからの復帰の際、アプリケーションのウィンドウが以前と異なるモニタ上に表示されることがありました。
  • DisplayLink ドライバを導入する前に、UD-3900 ドッキングステーションなどの DisplayLink を使用した製品を Windows 10 システムに接続すると、Windows は特に警告等を表示せずにそのドライバを Windows Update 経由で更新しようとします。この更新には 1 ~ 5 分程度必要なのにも関わらず、それが実行されている間、ユーザには何が起きているかほとんどわからないか、何も情報が与えられません。もしもこの更新の最中に DisplayLink 製品が取り外されたりすると、ドライバの導入は(やはり何もメッセージ等を表示せずに)中断してしまい、後で手動で Windows Update を走らせても再開されることがありません。このような理由で(意図せずに)ドライバが中途半端な状態で導入されてしまっている場合、DisplayLink 製品は正しく稼働できません。もしも Plugable 社製のグラフィックス製品が稼働しない場合、この状態を疑ってみる必要があります。一番よい対処方法は上記のシナリオ 3 にあるように、DisplayLink 社提供のクリーナー・ソフトウェアを使用してドライバをいったん完全に削除したのち、新規に再導入することです。
  • いくつかのラップトップでは、「クラムシェル・モード(ラップトップ自体は閉じた状態)」でUSB アダプタ経由の外付けモニタを接続している構成で、画面の表示速度が非常に遅くなるということが報告されています。これは実は Windows 8/8.1 使用時でも見られたのですが、「インテル・ダイナミック・プラットフォームおよびサーマル・フレームワーク(DPTF)」と呼ばれるモジュール用のドライバにバグがあるケースです。Windows 10 では、OS 側でこの機能を無効化することはできないため、この症状が現れた際の有効な対応策は、「ラップトップのふたを閉めないで使用する」か、「UEFI(BIOS)」上でこの DPTF を無効化することのいずれかになります。(UEFI 上で DPTF を無効化する手順についてはラップトップの製造メーカーにお問い合わせいただくのが最良ですが、もしも Plugable 社製品をお使いになっていてこの手順についてよくわからない場合には、弊社サポートまでご連絡いただければできる限りお手伝いさせていただきます。)

DisplayLink 社は、こちらのページ(英語)で現在わかっている Windows 10 の問題点をリストしていますので、合わせてご参照ください。

フィードバックとサポート

Plugable 社は常にお客様からのご意見やご質問、製品使用の感想等をお待ちしています。現時点では新 OS 上での様々な予期しない振る舞いや不具合等が予想されますので、もしも Windows 10 上で DisplayLink 製品に再現性の高い問題を発見した場合には、こちらのページ「 DisplayLink Windows 10 forum(英語)」より、DisplayLink 社に直接、その問題を報告されることをお勧めいたします。そうしていただくことで DisplayLink 社が問題について調査の上、修正をご提供する可能性があるからです。(訳注:日本語で問題を報告なさりたい場合には、弊社サポート nihongo@plugalbe.com まで情報をお寄せください。弊社が代理で問題を報告させていただくことができます。)

また、Plugable 社製品と Windows 10 の使用に関して問題が起きた場合には、どうぞお気軽に弊社サポート(nihongo@plugable.com)までご連絡ください。その際には現象の詳しいご説明だけでなく、弊社がご提供するデバッグ用データ収集ツールをご利用になり、そのログを一緒にご提供していただくようにお願いいたします。

ゲイリー・ジラー
Plugable Technologies