最適な USB ネットワーク・アダプタの選び方

原文:(2015年4月21日投稿):Selecting the Right USB-Ethernet Adapter for Your Computer and Network by David Roberts

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次のような場面でお困りになったことはありませんか。

  • あなたはコンサルタントで、Macbook Air を抱えて顧客のオフィスに出かけたとします。そこでわかったのは、セキュリティ上の理由からオフィス内の WiFi が使用できないということでした。
  • あるとき Windows タブレットを持参してホテルに到着してみたら、無料 WiFi は存在せず、無料有線ネットワークポートだけが用意されていました。
  •  ゲームを楽しんでいる最中、WiFi ネットワークの遅延のせいでゲーム内の主人公が死んでしまいました。
  •  もっと速いネットワークを使うためにギガビット光通信ポートに自分の PC を接続しているのに、ネットワーク速度が全然速くなりません。

USB イーサネット・アダプタは上記のどのケースの解決策ともなり得ます。該当 USB イーサネット・アダプタと互換性がある(すなわち有効なデバイス・ドライバが稼働しており、USB ポートがある)コンピュータであれば、有線 LAN ポートを追加することができるからです。たいていの場合、USB 経由の有線 LAN は通常の WiFi や古いネットワークカードよりも高速な接続を提供できます。また、有線ネットワークは無線ネットワークより安定していて信頼性が高く、一般的に安全性もより高いといえます。

Plugable 社は現在、USB2-E100USB2-OTGE100USB3-E1000USB3-HUB3ME など 5 種類(訳注:日本で販売中なのは 4 種類)の USB イーサネット・アダプタを販売しており、お客様の様々な要件にお答えできます。USB3-HUB3ME は USB 3.0 バスパワーの 3 ポートハブと、USB3-E1000 が採用しているチップセットを組み合わせた製品です。 USB2-OTGE100 は USB2-E100 と同じチップセットを採用しており技術的には同等のものですが、タブレットやスマートフォンのようなフルサイズの USB ポートがない(micro USB ポートのみの)機器用に、OTG ケーブルを組み合わせた製品です。

これらのうち、どれを選べばいいのでしょうか? お手持ちの PC やタブレットなどで問題なく稼働し、できるだけ高速なネットワークスピードで使用することができるのは、どのアダプタでしょうか。最適な選択をするために、3 つの項目を考えていきます。「互換性」、「スピード」および「値段」です。

互換性

Plugable 社の USB イーサネットアダプタの概要と、それぞれの OS に対する互換性について下記の表にまとめました。
ただし、弊社のご提供するアダプタが下記の表に記載されている OS と基本的には互換であったとしても、お使いのネットワーク環境によっては特別な設定が必要な場合があることにご注意ください。たとえば病院や大学などのネットワークは特別に構成されていることがありますので、IT 担当者にご確認ください。ご家庭で、ネットワーク・ポートや DSL モデム等に直接接続する場合には、いったんモデムの電源を切断して 30 秒待ち、その後ケーブルをつなぎなおす等の処理をしないと、新しいネットワーク・アダプタを認識しないことがあります。

Windows システム

Plugable 社の USB ネットワーク・アダプタは、Windows XP 以降の少なくとも 1 つ USB ポートを持つシステムで使用できます。USB 3.0 のアダプタは USB 2.0 ポートに繋いでも動きますが、製品の最高速度で使用したいのであれば USB 3.0 のポートに接続してください。また、USB 3.0 ポート付の比較的古いコンピュータでご使用の場合は、USB 3.0 ホストコントローラ側のドライバを最新のものに更新しないと、ネットワーク・アダプタが正しく動かない場合があります。

Plugable USB 2.0 OTG Micro-B 10/100 高速イーサネット・アダプタ(USB2-OTGE100)」は、最近次々と販売開始されている Windows タブレットのうち、Micro USB ポートしか持たない製品で役に立ちます。このアダプタは機能的には「Plugable USB 2.0 10/100 高速イーサネット・アダプタ(USB2-E100)」と同等のもので、フルサイズの USB コネクタの代わりに micro USB オス・コネクタがついており、追加の OTG(On-The-Go)ケーブルなしで接続できます。
もし Windows タブレットでギガビット・ネットワークを使いたい場合には、追加の OTG ケーブルが必要とはなりますが、「Plugable USB 3.0 10/100/1000 ギガビット対応イーサネット・アダプタ(USB3-E1000)」をお使いいただくこともできます。

Windows 8 以降のバージョンでは、ドライバがすでに内蔵されているものもあります。もし必要なドライバが導入されていない場合にも、システムが(WiFi などで)インターネットに接続さえしていれば、必要ドライバが自動的にダウンロードされて導入されます。ネットワークに接続できない場合には、同梱されているドライバ CD をお使いいただくか、他の PC でダウンロードしたドライバをご利用いただくようお願いいたします。(USB2-OTGE100 にはドライバ CD は同梱されていません。OTGを必要とする機器では一般的に、CD-ROM リーダが装備されえていることがほとんどないからです。)

Mac システム

OS X のバージョン OS X 10.6(Snow Leopard)から OS X 10.10(Yosemite)までは、Plugable 社が現在ご提供している USB イーサネット・アダプタ用のドライバはすでに内蔵されているはずです。しかしもし何らかの理由でドライバが存在しない場合には、Plugable 社のウェブサイトからダウンロードしていただくこともできます。

残念ながら、Plugable 社のイーサネット・アダプタは、アップル社の iPhone や iPad 当の iOS 機器では使用できません。

Chromebook

Chromebook コンピュータには、すべての Plugable 社製 USB イーサネット・アダプタ用のドライバが内蔵されており、接続するだけで使用できます。

Linux システム

Linux システムでは、カーネル・バージョンによってサポートしている USB イーサネット用チップセットが違っていますので、上記の表をご参照ください。もし Linux に精通していらっしゃる場合には、カーネル・バージョンが上記対応表より古くても、ソースコードからドライバをコンパイルしてご使用していただくことが可能です。ご使用中のカーネル・バージョンを確認するにはターミナル・ウィンドウを開いて下記のようにタイプしてください。
uname -r

Android 機器

Plugable 社製 USB イーサネット・アダプタが使用している チップセットのうちいくつかは、Android 4.0 以降用のドライバが用意されています。しかし、そのスマートフォンやタブレットの製造元が、そのドライバを導入した状態で出荷している場合にのみ、アダプタを使用することできます。Android は基本的にユーザーが後からドライバを導入することを許しておらず、もしそうしようとすればルート化が必要になるなど、非常に技術的に高度な方法が必要となるためお勧めできません。

USB 2.0 イーサネット・アダプタの製品ページ(USB2-E100およびUSB2-OTGE100)には、そのアダプタに互換性があるとテスト済みの、または稼働報告があった製品の一覧と、逆に対応していない機器の情報が記載されています。USB2-E100 アダプタを Android 機器を接続する場合には、OTG ケーブルが必要になります。USB 3.0 イーサネット・アダプタは、現時点では Android 機器に対応しておりません。

お使いの Android 機器が互換性の表に記載されておらず、テストをした結果をお持ちの場合には、表に反映させられるように弊社サポートまでご連絡をいただければ幸いです。

iOS

残念ながら、iPhones、iPads やその他の iOS を使用しているアップル社のモバイル機器では、どの Plugable 社製 USB イーサネット・アダプタもご使用になれません。

スピードと値段

インターネットにアクセスしたり、会社のサーバーからファイルをダウンロードしたりしている時には、誰でもできるだけ早いネットワーク・スピードで利用したいものです。しかし、使用不可能な速度に対して余分なお金を払うのはばかげています。たとえばもしお使いのネットワーク自体の最高速度が 25 Mbps だとしたら、ギガビット(1000 Mbps)に対応している Plugable USB 3.0 ギガビット・イーサネット・アダプタ(USB3-E1000)を購入する必要はありません。Plugable USB2-E100 イーサネット・アダプタの最高速度は実測で 95 Mbps 程度までですが、値段の観点からはよりよい選択だといえるでしょう。高速のネットワーク・アダプタを利用したからといって、実際のネットワークが対応している速度制限や、他の接続機器の制限を超えたスピードを得られるわけではありません。

実際のネットワーク上のデータ転送速度は非常に多くの要因に依存していて、そのなかで最低速度の要因によって制限されてしまいます。最高スピードを実現するためには、ルーター、ケーブル、あればネットワーク・スイッチやハブなどの構成要素の全てが、期待している速度に対応していることを確認する必要があります。また、ネットワーク上に非常に多くのコンピュータが接続されていたり、それらのコンピュータにウィルスに感染したものなどがあったりすると、ネットワークスピードに悪影響が出ることがあります。

ご自身の使用目的に最適なネットワーク・アダプタを選択するにあたり、現時点でのネットワークの速度よりも早いスピードに対応しているだけでなく、将来的な向上に対応できるものを選ぶ必要があるでしょう。ネットワークの速度は通常 Mbps (メガビット/秒)です。ファイルやハードディスクのサイズを示すための MB (メガバイト)と間違えないようにしてください。1 バイトは 8 ビットですから、100 MB(メガバイト)のファイルを 100 Mbps(メガビット/秒) でダウンロードするのに 8 秒以上はかかる計算となります。

一般的に、家庭内のネットワークで一番考慮しなくてはいけないのは、お使いになっているインターネット・プロバイダ(ISP)の提供するネットワーク・スピードです。もし対応スピードがお分かりにならない場合には ISP に直接確認されることをお勧めいたします。たいていの場合、10 ~ 15 Mbps 程度が普通ですが、最近はファイルのダウンロードについては 1 ギガビット(1000 Mbps)が可能なケースもあります。

オフィスでネットワークを使う場合、通常はローカル・ネットワーク内にあるサーバーなどと通信を行うことが非常に多くなりますので、環境内のハードウェア機器やサーバーの転送速度等が一番重要な要因となるでしょう。企業によっては光ファイバーを使って 1 ギガバイト以上の転送速度でインターネットに接続できる場合もあるでしょう。

このブログ記事がご参考になれば幸いです。もしご質問等がありましたら、どうぞお気軽に弊社サポート(nihongo@plugable.com)までご連絡ください。

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