DisplayLink 機器使用の一部の Windows 10 システムで 、Intel グラフィックドライバによる問題が発生

原文:2020年02月10日投稿:Investigating issues with certain Intel graphics driver versions, Windows 10 and DisplayLink by Bob Borner

概要

最近 Plugable 技術サポートチームは、Plugable UD-3900 ドッキングステーションのような DisplayLink 技術による USB グラフィック機器を使っている Windows 10 ユーザの方々から、「マウスやキーボードの入力が遅延したり(ラグが起きたり)、ディスプレイの全体が一時的にフリーズしてしまったりする」問題を報告されるようになりました。

それらの方々の問題判別をしているうち、私たちは問題の原因がたびたび、古いインテル社製グラフィック・ドライバであると気が付きました。インテル社グラフィックチップ用のドライバを最新に更新すると、問題が解決することが多かったからです。

詳細

Plugable 社に製品の問題を報告してくださる多くの製品ユーザの方々をサポートしていると、問題解決につながる一定のパターンを見つけることがあります。私たちは、過去 2 ヶ月に渡り UD-3900 ドッキングステーションのユーザの方々のうち、インテルグラフィックを内蔵した Windows 10 システムを使っている方からの問題報告が多くなっていることに気が付きました。

** 重要 – このブログに書かれた内容は、すべてのケースに当てはまるものではありません。Plugable 社製 DisplayLink 製品をお使いの、同じような問題を抱える方の参考になればと考えて情報を共有している点にご留意ください。

複数のお客様から、「マウスのカーソルを物理的に動かしてから実際にその動きが表示されるまで、5 ~ 10 秒程度の遅延が起きる」、という説明されることが多くありました。また、「キーボードを押したあとにも同様に待たされることがある」、と言われる方もいました。
他のお客様からは、「画面上の表示全体が一時的にフリーズしてしまい、数秒後にまた普通に戻る」と説明されることもありました。

Plugable 社が提供しているデバッグツールである Plugdebug 診断ツールを使っていただき情報を収集したところ、一定のパターンが見つかりました。問題報告のあったシステムのほとんどが Dell 社または HP 社製のシステムだったのです。それらの PC は比較的新しく、インテル社の「Iris Plus グラフィック」または「UHD グラフィック」を内蔵した「Ice Lake プロセッサー(CPU)」を搭載していました。

問題が起きていると報告されたシステムの、CPU 内蔵インテルグラフィック用デバイス・ドライバの多くは下記のようなバージョンでした。

問題が発生していたドライバ・バージョン
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25.20.100.7007
25.20.100.7012
25.20.100.7060

これを、下記のようなバージョンに更新していただいたところ、問題の多くが解決しました。

問題が解消したドライバ・バージョン
———————————
26.20.100.7463
26.20.100.7584

** 重要 – 個々の問題はそれぞれ違うため、上記に書かれた解決方法が一見似ていると思われるようなすべての問題にとって有効なわけではありません。このため、解決策となったドライバのダウンロードリンクは敢えてここに付加しておりませんので、どうぞご理解ください。

一般的な参照情報として、ここに Windows ノート PC の主な製造メーカーのサポートページへのリンクを記載します。

Dell – https://www.dell.com/support/home/jp/ja/jpbsd1/
HP – https://support.hp.com/jp-ja/
Lenovo – https://support.lenovo.com/jp/ja/
Asus – https://www.asus.com/jp/support/
Acer – https://www.acer.com/ac/ja/JP/content/support/

このブログ記事でご説明したいのは、DisplayLink 技術を使用した USB グラフィック機器が機能するためには、PC システム内蔵 GPU のデバイス・ドライバが非常に密接に関係しているということです。もし何か問題のある動作が見られる場合、問題判別のためにも内蔵グラフィックのドライバを最新状態にすることが強く勧められます。

簡単にご説明すると、Plugable 社の DisplayLink 技術による製品はすべて「仮想的な」グラフィックとして動作し、ホストシステムの CPU および 内蔵物理 GPU に大きく依存しながら外部ディスプレイへ出力するイメージを生成します。したがって時に、DisplayLink グラフィック用デバイスドライバではなく内蔵 GPU 用ドライバが問題の原因となることがあるのです。したがって、もしディスプレイ表示の際に何か問題が見られた場合には、DisplayLink ドライバだけでなくホストシステムの GPU 用ドライバも同時に最新に更新することをお勧めいたします。

システム内蔵 GPU 用ドライバを更新する際には、ご使用の PC システムの製造元のサポートウェブサイトにアクセスし、該当システム用の最新グラフィック・ドライバをダウンロードするようにしてください。

なぜこれが重要かと言えば、理由は 2 つあります。1 つ目は、システムの製造元は、その製造元が提供し推奨しているドライバ以外のドライバを導入したシステムに対し、技術サポートを提供しないことがあるからです。

2 つ目の理由は、PC 製造メーカーによっては製品のグラフィック周りに何らかの「カスタマイズ」を施していることがあり、その製品用の固有のグラフィック・ドライバを導入した状態で出荷していることがあるからです。

そのようなシステムでは、グラフィック・チップセットの供給元であるメーカー(例えばインテル社、Nvdia 社、AMD 社など)が提供する「ジェネリック」なグラフィック・ドライバ更新は自動的には行われず、手動での適用が必要になります。この点の詳細についてはこのブログでは触れませんが、注意が必要な点です。

結論

これまでの情報をまとめてみます。Plugable社は最近になって、一定のインテル GPU 用デバイス・ドライバ・バージョンが導入された Windows 10 システムにおいて、 DisplayLink 製品を使用して接続したモニタが、まれに問題ある動作をすることに気が付きました。

** 重要 – このブログ記事で触れられた詳細な情報が、すべてのケースに当てはまるものではないことにご注意ください。また、全ての該当システムでモニタの動作に問題が生じるわけではありません。

一般的に、Windows システム上で DisplayLink 製品に何か問題が起きている場合は、PC システムの製造元が提供する内蔵 GPU のグラフィック・デバイス・ドライバを最新状態にし、DisplayLink ドライバもまた最新状態にすることで、問題が解決することがあります。また、問題が解決しない場合でも、次の対応策に対して判別がしやすくなります。

もしお使いの Plugable 社製 DisplayLink グラフィック製品に何か問題があると疑われる場合は、ぜひ Plugable 技術サポート nihongo@plugable.com までメールにてお問い合わせください。その際、機器を接続した状態で Plugdebug 診断ツールによる圧縮ファイルを取得し、お送りいただくことが問題判別の一助となります。ご連絡いただきましたら、技術チームが迅速に問題解決をお手伝いさせていただきます。

Plugable Technologies
ボブ・ボーナー