macOS 10.13.4 で、DisplayLink、Duet Display などの仮想グラフィックス製品が動作を停止

原文:2018年03月30日投稿:macOS 10.13.4: DisplayLink, Duet Display, and other virtual graphics products not working by Bob Boerner

サマリー:

これまで使用できていた外部モニタの一部が、macOS 10.13.4 にアップグレード後に動作しなくなるという問題が生じています。該当の機器は、DisplayLink 技術を使ったドッキングステーションやグラフィックス・アダプタ、そしてタブレットを外付けモニタとして使用するためのアプリケーションなどです。現時点では、Apple 社がこれを将来的に修正するかどうかは判明していません。現時点で唯一の回避策は、このアップデートを適用せず macOS 10.13.3 を使い続けることです。

2018年12月07日更新:
DisplayLink 社は、macOS Mojave 10.14 用の新しいドライバ、バージョン 5.0.1 をリリースしました。これによって、DisplayLink 技術によるグラフィック製品が、再び Mac システムで機能するようになりました。
また、Apple 社は 12 月 5 日に Mojave 用の新しい更新、バージョン 10.14.2 をリリースしています。これにより、私たちが 9 月 28 日に報告していた MacBook Pro 2018 または macBook Air 2018 で発生していた DisplayLink 技術による外部モニタが接続できない問題が解消しています。

上記の更新により、もし macOS Mojave 10.14.2 と 最新 DisplayLink ドライバ 5.0.1 を使いさえすれば、Mac ユーザの方々のうち多くは macOS High Sierra 10.13.4 より前の Mac システムと同等の機能が、再度使用できるようになりました。

この問題が解決したことは非常に喜ばしいことですが、Plugable 社のグラフィック製品が Mac システムに非対応である点は変更ありません。

もし DisplayLink 技術製品を High Sierra システムでお使いになりたい方は、10.13.3 を使い続けることが必要です。上記の Mojave 用の修正が 10.13.4~10.13.6 に対しても今後適用されるかどうか、現時点で情報はありません。

2018年09月28日更新:
9 月 24 日に、Apple 社は最新の macOS 10.14(Mojave)をリリースしました。最新の macOS 用 DisplayLink ドライバ・バージョン 5.0 を導入した Mojave では、多くの Apple Mac システムで DisplayLink による外部モニタ機能が使用できるようになっています。ただし、MacBook 2018 システムでは依然として問題があることがわかっています。

私たちが Mojave と最新 DisplayLink ドライバを検証していた際、ほとんどの機能が使用できることがわかりました。しかしいくつかの重要な注意点があります。Macbook 2018 では上記のように問題がありますが、それ以外の Mac モデルでも外部モニタを表示する際に問題が起きたことを、何人かのユーザが報告しています。これは、ドライバを一度アンインストールして再インストールすることで修正できることがありますが、原因がなんであるかはまだわかっていません。また、非常に重要な点として、以前は macOS で最大 4 台まで許されていた DisplayLink による外部モニタの数が、Mojave では 3 台までに制限されるようになりました。

macOS 10.13.4 によって DisplayLink 機能が使用できなくなったことは、Plugable グラフィック製品を使用していた多くのお客様にとって大きな障害となっています。Apple 社によってこの問題が将来的に解決されるであろうことはほぼ間違いないようですが、依然として少なくとも今は、Plugable 社として macOS システムに非対応である点は変更ありません。

現時点で、macOS High Sierra 10.13.4~10.13.6 までのバージョンでは依然として DisplayLink 機能を使うことはできず、これについて何の追加情報も提供されていません。Apple 社が High Sierra でこの問題を修正する気があるのか不明ですが、多分見込みはないと思われます。DisplayLink 社からは、これらのバージョンの macOS 用の一時的な対応用として、バージョン 4.3 ドライバが提供されています。

Mojave をお使いのユーザで、DisplayLink 5.0 ドライバを導入したいユーザの方は、「Mac 用 DisplayLink ドライバインストールおよびアンインストール手順」のページを参照してください。

2018年09月12日更新:
本日 Apple 社は 9月 24 日に macOS 10.14(Mojave)を公式にリリースすることを発表しました。

DisplayLink 社もこれに対応してサポートページ内(英語)で情報を更新しています。
https://support.displaylink.com/forums/287786-displaylink-feature-suggestions/suggestions/33252664-macos-high-sierra-10-13-4-and-mojave-10-14-early
この中で DisplayLink 社は、もし「5.0 ベータ版以降の macOS 用 DisplayLink ドライバ」を使えば、DisplayLink 技術を使ったグラフィックス周辺機器が、macOS 10.14 を実行している「多くの(*)」mac システムで以前と同様に機能するようになったと説明しています。

(*)現時点では、Mid 2018 MacBook Pro と macOS 10.14 の最初のリリースでは、DisplayLink 機器が正しく機能しないことがわかっています。この問題は将来修正されると考えられます。

macOS 10.13.4~10.13.6 が導入されている Mac システムでは、依然として DisplayLink 機器は機能しません。このバージョンの macOS に、将来修正が提供されるかどうかはわかっていません。(訳注:macOS 用 DisplayLink ドライバ 5.0 は、10.14 Mojave 以降にのみ導入できます。)

Mojave によって DisplayLink 技術を使用した製品の多くが以前のように機能するようになっているものの、現時点では Plugable 社として、Mac システムを公式にはサポートしない点にどうぞご留意ください。

2018年08月08日更新:
Apple 社は、次期 macOS バージョンである 10.14 Mojave のベータ版をリリースしました。このベータ版の macOS 10.14 に、macOS 用 DisplayLink デバイス・ドライバの 4.3 ベータ版を導入したところ、DisplayLink 技術によるグラフィック機器が以前のように機能することが確認できました。

私たちは、2018 年秋に正式リリースされるはずの公式 Mojave にもこの変更(修正)が含まれることを期待していますが、実際にどうなるかはその時になるまでわかりません。多くのユーザが Mojave に対して好意的な意見を持っているものの、ベータ版の OS を使うことは多くの人にとっての解決策とはなりません。ベータ版はあくまでもベータ版でありバグなどが存在し、最悪の場合データを消失することすらあるからです。ベータ版 Mojave をお試しになろうという勇敢な人がいらっしゃるなら、必ず導入前に完全なシステム・バックアップを取得しておくことを強くお勧めします。

Plugable 社はこのベータ版 Mojave の導入をお勧めしてはおりません。Apple 社および DisplayLink 社での問題修正が進んでいることをお知らせしたいという意図でこの情報を載せています。

2018年07月17日更新:
現時点で、DisplayLink 社はこの問題解決に取り組んでいるものの、依然として macOS 10.13.4、10.13.5、10.13.6 および時期バージョンである macOS 10.14 Mojave のベータ版では DisplayLink 技術を使った製品は機能しないと述べています。

DisplayLink 社としては、この問題について長期的な解決策を得られるよう努めていくことを確認していますが、何らかの対応策について新しい情報はありません。詳細については DisplayLink 社のサポートページ内の最新の投稿(英語)を参照してください。

2018年05月01日更新:
DisplayLink 社は、当問題について新しい情報を公開しました。全文に興味がある方はこちら(英語)を参照してください。
「私たちは、macOS の今後のリリースにおいて拡張ディスプレイ対応機能が回復できるようにする、具体的な解決方法を見つけるよう努力し、一定の成果があがりつつあります。しかしこの問題への修正がいつになるかはまだ分かっていません。」

「最終的な修正を待つ間、一時的な回避策として、1080p 解像度までの USB 拡張ディスプレイを 1 台だけなら、macOS 10.13.4 バージョンのシステムに追加できる修正を開発しています。この新しいドライバの事前リリースは、7 ~ 10 日の間にご提供できるでしょう。確実な日程をお知らせするにはもっと深く広い範囲でのテストと、そこで発見されたバグ修正の時間によります。この修正では 1080p までの拡張または複製モニタを、DisplayLink 機器に接続できるようになる予定です。これ以外にも機能に制限がある可能性もありますのでご留意ください。」

2018年04月26日更新:
DisplayLink 社は、当問題について新しい情報を公開しました。全文に興味がある方はこちら(英語)を参照してください。
「DisplayLink 社は、将来の macOS のリリースで拡張ディスプレイ対応を復元する手段を見出すために、かなり多くのリソースを投入しています。現時点で原因の特手について着実に進歩したとは言えますが、現実的な対応に落としこみ問題を解決する新ドライバを提供できるまでにはより多くの作業が必要です。」

部分的にはポジティブな表現であるものの、詳細については明らかにされていません。また、DisplayLink 社は現時点では、Plugable 社にこれ以上の追加情報を提供していません。

背景

つい先日私は、macOS の次リリースのベータ版に関して、「DisplayLink 技術を使用した USB グラフィックス製品が動作しなくなる問題がある」という内容のブログ記事を書きました。これは Mac システムにのみに影響する問題で、Windows や Chrome OS システムには関係がありません。

Apple 社はこの最新リリースである 10.13.4 を 3/29/20108 の夜に正式リリースしましたが、ベータ版で早くから報告されていたこの問題は、最悪にも修正されていませんでした。もし Mac システムをこの 10.13.4 にアップデートしてしまうと、システムの GPU または AirPlay に直接接続されているグラフィックス製品以外の仮想グラフィックス機器は、すべて機能しなくなります。

この状況を受けて我々は、Plugable 社製の DisplayLink 技術を使用した製品を使用中のユーザの方々には、macOS を 10.13.4 にアップグレードしないことをお勧めしています。システム技術に詳しいユーザの方々であれば、もし一度アップグレードしてしまったとしてもまた 10.13.3 へ戻すことができるでしょう。しかしそれには時間がかかりますし複雑な作業でもありますので、すべての方々にお勧めできる方法ではありません。

10.13.4 への自動アップデートを無効にする方法については下記の画面を参照してください。macOS の「システム・プリファレンス」内、App Store にある「新しいアップデートをバックグラウンドでダウンロード」と「macOS アップデートをインストール」の 2 つのチェックボックスをオフにします。

ひとたび macOS がアップグレードされてしまった後にダウングレードするのは技術的に少々困難ですが、下記のような手順を取ることができます。

  1. macOS Sierra: 以前のバージョンの macOS に戻す(Apple 社サポート・ページ)
  2. macOS 復元から再インストールする(Apple 社サポート・ページ)
  3. Time Machine などを使用する(英語)

よくある質問

Q. Plugable 社製以外のドッキングステーションなどもこのアップデート影響を受けるのですか?
A. はい、DisplayLink チップとドライバを使用しているすべての製品が影響を受けます。Dell、Lenovo、Toshiba、Targus、Kensington、Anker、StarTech 社などのドッキングステーションなど、DisplayLink 技術を採用したグラフィックス出力ポートを搭載した製品は、macOS 10.13.4 にアップグレード後にはどれも機能しなくなります。

Q. Apple 社は DisplayLink サポート完全に打ち切ったのでしょうか?
A. 我々が知る限りそういうことはありませんが、この問題に関しては修正するかどうか、そしてその場合いつ修正されるかなどについてはいまだ何とも表明していません。

Q. DisplayLink 社は何をしているのですか?
A. この問題は DisplayLink 社側が修正できるタイプのものではありません。DisplayLink 社は一時的な対応策として、DisplayLink 製品 が「クローン・モード」で使用できるようになる macOS 用の新ドライバ、4.3 を提供しています。

クローン・モードを使用する場合、システムのプライマリ・モニタ(DisplayLinkなどを介していない、ラップトップ自身のディスプレイや、内蔵グラフィックス・ポートに直接接続されたモニタ)が、DisplayLink 製品経由の外部モニタに「完全コピー」されます。これは透過的に行われ、macOS の「ディスプレイ」プリファレンス・パネルから何らかの設定をすることはできません。DisplayLink 製品経由のモニタの解像度は、必要な場合はプライマリ・モニタと同一になるように自動調整されます。

この DisplayLink macOS 用ドライバ 4.3 は、DisplayLink 社のウェブサイトからダウンロードできます。

Q. 上記の回避策は一時的なものでしょうか?最終的に問題は解決できるのでしょうか?
A. Plugable 社にはわかりません。該当製品を使用している方々にとっては、これは非常にフラストレーションのたまる状況であることと思います。DisplayLink 社および Apple 社との情報交換により、できる限り迅速に新情報をご提供していくよう努めていきます。もし何か進展があった場合には、このブログ記事を随時更新していく予定です。

当件について何かご質問がありましたら、お気軽に nihongo@plugable.com までお問い合わせください。

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ボブ・ボーナー