Nintendo Switch と Plugable 社製品の互換性について(非公式)

原文:2017年04月26日投稿: Plugable Products (Unofficially) Compatible with Nintendo Switch by Andy D.

2017年11月24日USB-AUDIO オーディオ変換アダプタについて「2.TV モードで使用できる Plugable 製品」欄に追記しました。)

任天堂はこれまで長い間、ゲーム機に独自の接続用インターフェースやデータ保存方法を採用してきました。しかし最新の Nintendo Switch は、広範囲で使用されている標準規格に比較的準拠しているといえます。 Switch 本体にデータ保存用の MicroSD カードや 3.5 mm の音声ポートがあるだけでなく、ドック接続のために標準規格の USB Type-C が採用されています。専用ドックには USB Type-A ポートと HDMI ポートが用意されています。これまでのゲーム機にあったような独自インターフェースは、ざっと見たところではみあたりません。

Switch の所有者の一人として、この新しいガジェットが何ができるのかをいろいろと試してみるのはとても楽しいことです。特に、Plugable 社は Switch での使用に適している製品もいろいろと販売しているのですから、なおさらです。

しかし、他社製の周辺機器を接続するにはいくつかの考慮点があるため、この記事で触れていきたいと考えます。例えばこのブログを書いている時点では、Switch の映像を、USB Type-C ポートから直接 HDMI 出力をさせることはできない模様です。したがってユーザーが HDMI モニタやテレビに表示したい場合には、必ず専用ドックが必要になります。これは、様々な USB Type-C グラフィックス・アダプタやドッキングステーションをご提供している Plugable 社としては少々残念なことですが、詳細については後で詳しく述べたいと思います。

我々にとって幸いなことは、多くの Pluable 製品が Nintendo Switch でも使用できることが分かったことです。たとえば Plugable 社の USB ネットワーク・アダプタと USB ハブを下記写真のような構成で携帯モードで使用すると、専用ドックがなくても比較的安価に Switch に給電しながら有線 LAN に接続することができます。

それぞれの項目をクリックして、内容を表示してください。

Image Source: nintendo.co.uk

この Nintendo Switch ドックは非常に標準的でシンプルな見かけをしていますが、実際にはそれ以上の機能を持っています。側面には 2 つの USB 2.0 Type-A ポートがあり、これは見た目通り USB ポートとして機能します。

Image Source: nintendo.co.uk

ドックの中を確認すると、USB Type-C の形状をした AC アダプタ接続端子、USB 3.0 ポート、HDMI 出力ポートが 1 つずつあります。我々がテストした限りでは、Switch に付属してきた AC 電源アダプタをこのドックに接続しないと、HDMI ポートは機能しません。

また、ドック内部の USB ポートについては現在任天堂が「USB 2.0 で動作しますが、将来的に USB 3.0 に対応予定です。」との注意書きをしている点にご注意ください。この将来的な USB 3.0 への更新があるまで、Switch ドックは充電機能と HDMI ポートの付いた、USB 2.0 ハブとして機能するということになります。

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Nintendo Switch をドックに接続した「TV モード」で使う場合、Plugable 社製品ですぐに使用できるものは、将来的にはともかく今はそう多くありません。もっと多くの Switch 用アクセサリが登場したのちに、Plugable 社製品が役に立つようになると考えられます。現時点ですぐに役立つアクセサリと考えられるのは、有線 LAN 接続機能ではないでしょうか。マルチプレイヤー・ゲームである「マリオ・カート 8 デラックス」や「アームス」などをプレイする際には非常に有益です。

Plugable USB 3.0 ギガビット・イーサネット・アダプタ(USB3-E1000)

この USB 3.0 ギガビット・ネットワーク・アダプタは、Switch ユーザにとって最も人気がある製品となるでしょう。現時点で使用できる USB ポートはどれも 2.0 対応のため、実際にはこのアダプタを使用してもギガビット・イーサネットの速度は出ませんが(訳注: USB 2.0 は理論上最高 480bps の転送速度のため)、どのインターネット・プロバイダを利用したとしても、安定した有線 LAN 接続を提供することができ、将来の Switch ドックの 3.0 更新にも対応できます。

Plugable USB 2.0 高速イーサネット・アダプタ(USB2-E100)

上記の USB3-E1000 程の転送速度は実現できませんが、一般家庭で使用されているネットワークの場合、高速イーサネット・ネットワーク(理論上 100 Mbps まで)の速度でも十分なことがほとんどです。家庭内 LAN がギガビット・ネットワーク対応ではない場合、このアダプタはコストパフォーマンス上ベストな選択となるでしょう。

Plugable USB 3.0 3ポート バスパワー・ハブ付ギガビット・イーサネット・アダプタ(USB3-HUB3ME)

現在のところ、USB バスパワー駆動の USB3-HUB3ME ハブのポートに周辺機器を接続した場合、電源不足やデータ転送不可などの理由からその周辺機器が期待通りに稼働できない可能性があります(訳注:このハブはバスパワーであり、ハブ自体が駆動するための電力、および接続された USB バスパワー周辺機器のための電力のすべてを、ホストシステム(Switch)の USB ポートが供給する必要があるためです)。
しかし、このハブに付属しているギガビット・イーサネット・ポートが稼働することは検証済みです。Switch ドックから 4 つの Pro コントローラを充電しつつ、もう 1 つ USB ポートを使用したいような特別な場合に、このハブが役に立つかもしれません。

Plugable USB オーディオ変換アダプタ

Switch には 音声出力ポートとして 3.5mm の TRRS ジャック用ポートがついていますが、もし TRS タイプのジャックのヘッドフォンを出力、マイクロフォンを入力として接続したい場合には、このオーディオ変換アダプタを利用することもできます。一部のゲームには音声オプションがあるのでこの選択肢は役に立ちそうです。注意点として、このオーディオ変換アダプタはヘッドセット側が TRS ジャックでないと機能しません。商品説明ページ内、「よくある質問」欄の図を参照して、ご自分のヘッドフォン/ヘッドセットがこのアダプタで使用できるか確認したうえで、当アダプタの利用を検討してください。

Image Source: nintendo.co.uk

Plugable USB 3.0 Type-C パススルー充電機能付 3 ポート・ハブ(USBC-HUB3P)

この 3 ポートハブはもともとは Mac ユーザが使用することを想定して設計されていますが、Switch でも問題なく使用できることが検証されています。このハブに Switch 付属のAC アダプタを接続してパススルーさせることができるため、例えばハブには USB3-E1000 を追加で接続するなどして、Switch を充電しながら有線 LAN 接続をするというようなことができます。TV モードで、電源供給しながらマルチプレーヤー・ゲームを楽しみたい、というような用途に有効だといえるでしょう。

注意:
このハブは、Nintendo Switch のドック内にある USB Type-C の形状をした「AC アダプター接続端子」に接続しても正しく機能しません。テーブルまたは携帯モードで、本体の USB Type-C に直接差し込んで使用してください。この構成の USB3-HUB3P に Switch の公式電源アダプタを差し込んでパススルー使用した場合、供給される電力が Switch に直接アダプタを接続したときと同じであることを検証済みです。

Plugable USB Type-C 10/100/1000 ギガビット対応イーサネット・アダプタ(USBC-E1000)

携帯モードで Switch 内蔵電池による電力を使用しつつ、安価に有線 LAN 接続をしたい場合には、この USBC-E1000 ギガビット・イーサネット・アダプタが手軽で便利です。ただしこのアダプタ自体には Switch を充電する機能はありませんのでご注意ください。

Plugable USB 3.0 パッシブ Type-A – Type-C 変換ケーブル(USBC-AF3)

USB Type-C コネクタでない(従来の Type-A コネクタがついているタイプの)ネットワーク・アダプタ、USB3-E1000USB2-E100 などを使用する場合には、この Type C – A 変換アダプタを利用することができます。しかしこのようにパッシブアダプタ経由で接続した場合も、Switch は充電できませんので注意してください。

任天度は時に私たちが「どんな目的でこんな技術選択をしたのか?」と首をかしげたくなるような決定をすることで知られています。例えば、一般的なネットワークの MTU 値は 1500 であることがほとんどですが、Nintendo Wii U でもこの Nintendo Switch でも、初期値では MTU 値 1400 を使用するよう設定されています。

また、Switch 内蔵のネットワーク・テストには謎が多くあります。実際に見る限り、現在のところ Switch でパフォーマンステストを実施する際、下記のサイトにのみ接続を試みる模様です。

  • Amazon Web サービス(US)
  • Amazon Web サービス(日本)
  • Akamai コンテント配布サービス(US)
  • Akamai コンテント配布サービス(日本)
  • 任天堂アメリカ
  • 任天堂(日本)

Switch コンソール内のネットワーク接続テストにはユーザ設定が可能なオプションがなく、例えば(SpeedTest.net を開発した)Ookla のような標準的なサービスを使っていないのは明らかです。つまり、アメリカか日本にある、未知のテスト方法を使ったネットワーク・テストしか実施できません。これにより、テストを実施するたびに大幅に異なる値が返される可能性があります。そもそもどんなテストを使用しても、ネットワーク・パフォーマンス値には非常に様々なタイプの要因が絡むため信頼できる値を得ることは難しいのは事実なのですが、ターゲットとなるテスト・サーバーの選択もできないような状況では、Switch 内蔵のネットワーク・テスト結果がやるたびに矛盾した値になってしまうのも無理がないと思えます。
例えば下記の二つのテストでは、環境等何も変えていないのに、ダウンロード値が大きく異なっています。、

Note the download performance change between the two tests.

我々が検証した限りでは、MTU 値を標準的な 1500 に設定すると、ネットワーク接続テスト結果が少々安定するように見えます。しかし時に突然パフォーマンス値が低下することもあり、結果が安定しているとは言えません。

Plugable 社は、汎用使用を目的とした Bluetooth アダプタ( USB-BT4LE )も販売しています(訳注:日本での販売予定はありません)。しかしこのアダプタでは、Nintendo 社製のコントローラ機能のすべてが使用できない(例えばランブルやジャイロスコープ機能など)ため、使用することはお勧めしていません。Nintendo のコントローラは「それ専用に製造されたコンソール以外を使用しても正しく機能する」ようには設計されていないからです。
気になる点としては、Switch 用のワイヤレス・アクセサリ製品は Bluetooth を介して通信しているものの、これらを PC に接続すると DirectInput デバイスとして認識されることです。DirectInput クラスのデバイスは、Windows では推奨されていないクラスです(代わりに Xinput クラスの使用が推奨されています。)これが意味するのは、多くのゲーム・アプリケーションは、追加のソフトウェアなしでは Switch で正しく動作しないということです。この理由から、Plugable 社では USB-BT4LE を利用することはお勧めしていません。

Nintendo Switch Pro コントローラ

このコントローラは、RetroArch ゲーム・ファンのには必需品です。コントローラ入力マッピングの設定をしさえすれば、レトロゲーム用に驚異的な威力を発揮するからです。実際にコントロールする際の感触といい、大きいボタン類と機能的な D-Pad といい、Xbox 360 や Xbox One のコントローラよりもずっと使いやすいです。

JoyCon

JoyCon はそれぞれ Bluetooth でペアリングできますが、両方の JoyCon コントローラを一つの入力として利用するためのよい設定方法がありません。もしどちらか 1 方だけの JoyCon を基本入力機器として使用するのであれば、かなりうまく機能するでしょう。

Bluetooth オーディオ

近年、活動トラッキング用や、ヘッドフォン、ゲーム・コントローラなど様々な用途に、Bluetooth はますます標準機能として採用され普及してきています。 Nintendo Switch も例外ではなく、JoyCon や Nintendo Switch Pro コントローラで Bluetooth 接続をしているのは上記に述べた通りです。

しかし残念なことに任天堂は、何らかの(我々にはよくわからない)理由で Bluetooth 実装のうちのオーディオ・プロファイルをサポートしないことを選択しました。その代わりに彼らは、音声通信については電話やタブレット上で実行されるよう設計されたアプリケーションによって制御されるだろう(はぁ?なんのことかわかりません)と発表しました。音声が別々の機器から提供されるとしたら、ユーザがどのようにゲームと音声通信を同時に聞き取るかというのは謎です。(訳注:これは、2017 年 7 月に発表された「Nintendo Switch Online」サービスのことを指していたと推測されます。)

私としては Switch で Bluetooth オーディオを使用する方法があるとお伝えしたいのですが、残念ながらそうできそうもありません。何か回避策があったとしても、非常に面倒くさい手段になるだろうと思われます。

公式ドックを使用せずに TV へ表示する

任天堂は、コンソール自身でビデオ出力を実装することを選択し、現状としては Switch 専用ドックを使用する以外に他の出力先を選択することはできません。しかし不思議なことに、専用ドックは(少なくとも Switch 販売開始当初は)十分な数が供給されなかったのです。
一方、もしも Switch の USB Type-C ポートが USB 標準規格の一つである「USB Type-C DisplayPort 代替モード」をサポートしているのであれば、USB Type-C ポート経由でのビデオ出力が可能でした。
ところが任天堂は、「MyDP」と呼ばれる、めずらしいサブ機能を使っています。しかも彼らが特許を申請している下図のフローチャートによれば、内蔵ディスプレイから MyDP 出力に切り替える前に、Switch は専用ドック経由で出力先の確認をしているのです。このように非標準的なインターフェースが必要であるため、外部ベンダーが外部モニタやテレビに画像を表示する機能を提供できるようになるとは思えません。専用ドック以外の、例えばもっとコンパクトなサイズの外部出力用機器などがあれば外出先などで非常に便利なはずなので、これは大変残念なことだと思います。

充電オプション

Switch 本体にある USB Type-C ポートの位置(下部側面に配置)は専用ドックに接続する際には最適な場所にあるのかもしれませんが、携帯モードで使用するには最悪です。テーブルモードで立てて使っているときや、携帯してひざに乗せているようなときには、たとえ同時に充電したくても全然使えない位置だからです。Switch の上部についていたらずっと機能的だったでしょう。
充電という重要な目的のために、いざとなれば複数の USB Type-C ポートをつけることだってできたと思うのですが。

製品紹介ビデオ

結論

Nintendo 社が Switch のために選択したハードウェア(のインターフェース)には、様々な可能性があります。 Nintendo Switch には今度も多岐にわたるわくわくするようなアクセサリや新機能が追加されていくことでしょう。弊社製品もそれに合わせて、新製品を開発していきたいと考えています。このブログ記事は、Plugable 社製品をご利用になっているユーザの方々のために、これからも定期的に更新していく予定です。

この記事についてご質問やご意見等がありましたら、サポート担当 nihongo@plugable.com までお気軽にお問合せください。

アンディ・D
Plugable Technologies