Thunderbolt 3 サポートと問題判別について

最終更新:2017年10月03日

Plugable 社の Thunderbolt™ 3 対応ドッキングステーションやアダプタをご購入の前に、お使いのシステムが Thunderbolt 3 対応であることを確認し、また Thunderbolt 3 対応機器と USB 対応機器との相違点について十分理解していることが重要です。

  1. Thunderbolt 3 周辺機器(グラフィックス・アダプタやドッキングステーションなど)を接続する前に、システムの NVM ファームウェアや BIOS、システム・ソフトウェアを最新状態に更新する必要があります。これらはシステム製造元より入手してください。
  2. Thunderbolt 3 対応コンピュータのデュアル・ディスプレイ対応は必須要件ではなく、任意の機能です。外付けディスプレイが何台接続できるかは、コンピュータ・システムの Thunderbolt 3 ポートが、マザーボードにどのように物理的に配線されているかに依存しており、最大 2 台までです。このハードウェア上のデザイン(制限)は、ソフトウェアや接続する Thunderbolt 3 対応グラフィックス・アダプタなどによって変更(解消)することはできません。
  3. Thunderbolt 3 対応コンピュータの USB 充電規格(USB PD)対応は必須要件ではなく、任意の機能です。コンピュータによっては、そのメーカー自身の電源アダプタでしか充電できないように設計されていることがあります。
  4. Thunderbolt 3 規格では、コンピュータ・システムが追加された機器を認識するために、まずユーザによって手動で認証(使用の許可)されなければなりません。この点がUSB 機器とは大きく異なりますのでご注意ください。認証する手順についてはこのページの下にある「新規デバイスを接続する際の認証について」をお読みください。

Thunderbolt 3 対応のホスト・システム(コンピュータ)は、NVM(Thunderbolt 3 関連の不揮発性メモリ)や PD(Power Delivery:電源および充電)ファームウェア、UEFI BIOS、Thunderbolt 3(認証)用追加ユーティリティ、デバイス・ドライバなどに対して、修正や更新を適用できる機能を持っている必要があります。この機能によって、潜在的な(将来的に顕在化するであろう)問題点を解決したり Thunderbolt 3 対応の新製品/周辺機器へ広く互換性を提供していくことが可能となるからです。

しかし、上記のような「様々な技術要件をどのように実装するか」の決定権は、Thunderbolt 3 対応コンピュータのメーカー側にあります。したがって、異なるメーカー間の互換性に関する情報は非常に複雑となり、現在購入することができる Thunderbolt 3 システムのすべてが、Plugable 社の販売している Thunderbolt 3 対応 デュアル・グラフィックス・アダプタやドッキングステーションと互換性がある訳ではありません。
たとえばコンピュータによっては、DisplayPort 代替モード(Alt モード)用の信号ラインを 1 本しか Thunderbolt 3 ポートに配線していないことがあり、そのようなシステムでは 2 台分のディスプレイ信号を出力することができず、結果としてモニタは 1 台しか表示できません。このような場合、たとえシステム・ソフトウェアやファームウェアの更新をしたとしても、弊社のデュアル・ディスプレイによって 2 台のモニタが表示出るようにはなりません。1 台しか表示できないのは PC システム側のハードウェア制限によるものだからです。

Thunderbolt 3 は Intel 社の技術ですが、関連ファームウェアが Intel 社のウェブサイトからダウンロードできるわけではありません。Thunderbolt 3 技術はコンピュータ・メーカによってカスタマイズされるため、更新についてはそれぞれのコンピュータ・メーカーから入手する必要があります。
残念ながら現在、非常に多くのコンピュータ・メーカが古いファームウェアのままの製品を出荷しており、それらシステムのための更新をダウンロード可能にしている場合と、していない場合があります。
Intel 社は Thunderbolt の更新情報ページ(英語)を公開していますが、リストされている製品の数はいまだ多いとは言えません。

現時点では、Plugable 社製の「Plugable Thunderbolt™ 3 HDMI デュアル・ディスプレイ・アダプタ(TBT3-HDMI2X)」や「Plugable Thunderbolt™ 3 DisplayPort デュアル・ディスプレイ・アダプタ(TBT3-DP2X)」が正しく稼働するためには、ホスト・システム側の Thunderbolt 3 ファームウェアが最新でかつ NVM バージョン 14 以上である必要があります。また、NVM ファームウェアを更新する前には、ご自身のシステムに最新の UEFI BIOS 更新を適用する必要がありますのでご注意ください。

互換性のあるシステム

Plugable 社製の Thunderbolt 3 対応デュアル・ディスプレイ・アダプタで 2 台のディスプレイを接続し正しく表示したい場合、ホスト・システム側が下記の要件を満たしている必要があります。

  • 最新の Thunderbolt 3 ホスト NVM ファームウェアがバージョン 14 以上
  • コンピュータの Thunderbolt 3 ポートに、物理的に 2 本の DisplayPort 信号ラインが接続されていること。現時点では Dell 社、HP 社、Lenovo 社の Thunderbolt 3 対応システムの一部が、この要件を満たしています。
  • コンピュータ・メーカーが提供する最新の UEFI BIOS、Thunderbolt 3 ドライバ、グラフィックス(GPU)用ドライバを適用済みであること

最新 NVM ファームウェア、BIOS バージョン、DisplayPort 信号の動作がわかっているコンピュータは以下の通りです。
ファームウェアおよび BIOS バージョンをダウンロードしたい場合、リンクをクリックしてください。
「Number of Supported External Displays」欄=システムがサポートしているディスプレイの数
「Currently Supports Thunderbolt 3 Dual Adapters」=デュアル・ディスプレイ対応か否か Yes=対応 Limited = 非対応

表の内容についてご質問がある場合は、お気軽に nihongo@plugable.com までお問い合わせください。
 

対応するオペレーティング・システム

Thunderbolt 3 に対応しているすべてのオペレーティング・システムで使用できます。
現時点では、macOS 10.12 以上、Windows 7、8.x、10 が Thunderbolt 3 に対応しています。これ以外のオペレーティング・システム(Linux や ChromeOS)も今後対応していくと考えられます。

 

Thunderbolt 3 に関するよくある質問

Q: Thunderbolt 3 ドッキングステーションやアダプタは、USB-C (Type-C)ポート付であればどんなシステムとでも使用できるのですか?
A: いいえ。Thunderbolt 3 ドッキングステーションとアダプタは、Thunderbolt 3 プロトコル対応の USB Type-C システムおよびポートでのみ機能します。Thunderbolt 3 に非対応の(USB 3.1 対応などの) USB Type-C ポートに接続しても機能しません。
ご注意いただきたいのは、1 台のコンピュータに「Thunderbolt 3 に対応した USB-C ポート」と、「対応していないただの USB-C ポート」が同時に存在することがあり、両者の区別が難しいケースがあるということです。Plugable 社の Thunderbolt 3 対応デバイスを接続する場合は、コンピュータ側の USB Type-C ポートに、下のような Thunderbolt 3 のアイコンが表示されていることをご確認の上、ご使用ください。
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Q: システムの NVM バージョンを調べるにはどうすればいいのですか?
A: 下記の「NVM バージョンの特定方法」欄をご覧ください。

Q: コンピュータ・メーカーから Thunderbolt 3 に対応するバージョンの NVM 更新が提供されていないときはどうすればいいのですか?
A: 残念ながら、お使いのコンピュータ・メーカーにお問い合わせいただく以外の解決方法はありません。お使いの NVM バージョンが Thunderbolt 3 周辺機器に未対応であることを報告し、いつ NVM の更新が提供されるのかを質問してください。

Q: 使用しているシステムの Thunderbolt 3 ポートが、2 台の外部モニタ表示ができる デュアル DisplayPort 代替モードに対応しているかどうかは、どのようにして調べればいいのですか?
A: 残念ながら、コンピュータ・メーカーが一般に公表している仕様情報などからこれを判断するのは非常に困難です。上記表内にお使いのシステムが含まれていない場合、何台の外部モニタが Thunderbolt 3 ポートに接続可能なのかはコンピュータ・メーカーにお問い合わせください。

Q: Thunderbolt 3 対応のモニタを接続したところ、ディスプレイ設定が勝手に変わってしまいました。
A: これは仕様範囲内の、許容されている動作と考えられています。コントロール・パネル内の「ディスプレイ設定」から、正しい設定を行ってください。

Q: Thunderbolt 3 デュアル・ディスプレイ・アダプタを使って 2 台のモニタを接続しましたが、1 台のモニタしか表示できません。
A: Thunderbolt 3 対応システムによっては、1 台のモニタまでしか表示できない場合があります。上記の「互換性のあるシステム」欄内の表で、何台まで表示可能なのかをご確認ください。

Q: Thunderbolt 3 デュアル・ディスプレイ・アダプタを初めて接続したところ、システムがクラッシュしてしまいました。
A: お使いのコンピュータの製造元が提供している最新の Thunderbolt 3 関連ソフトウェア、NVM、UEFI BIOS、その他のシステム更新がすべて適用されていることを確認してください。もし更新されている場合は、一度アダプタを抜きシステムを再起動してから、もう一度接続してみてください。

Q: Thunderbolt 3 デュアル・ディスプレイ・アダプタを使って 2 台のモニタを接続しましたが、どちらのモニタも表示できません。
A: もしもお使いのシステムがハイブリッド・グラフィックス(Intel/AMD 社製 CPU 内蔵 GPU と、Nvidia 社製のグラフィックス・チップなど)を搭載している場合は、UEFI BIOS 内で Intel 社製 GPU がプライマリ GPU としてセットされていることを確認してください。

Q: 充電機能付きの Thunderbolt 3 ドッキングステーションは、USB Type-C ポートがついているどんなスマートフォン、タブレット、ラップトップでも充電できるのですか?
A: 充電できるかどうか、どのぐらいの充電レートで充電できるかは、システムにより異なります。
一般的に、電気機器を USB ポート経由で充電する場合の充電速度(充電レート)については、ホスト・システム側に充電機器が接続されたときに両者の間で「どの値を使うか」について交渉する必要があり、通常は両者が対応している内の最速値が選択されます。もしも両者間で対応している電圧値が異なっていればこの電気的な交渉が失敗し、結果として全く充電できないか、できたとしても非常に低い充電レートになってしまうことがあり得ます。

Thunderbolt 3 は、USB-C ポートとコネクタによって可能となった標準的な充電機能に対応しています。それだけでなく Thunderbolt 3 の認証も受けている場合、その Thunderbolt 3 ポートは最低でも 5V3A の電力シグナルを処理し、15 W の電力消費に対応できるということになります(これは Thunderbolt 3 認証の必須要件です)。さらに、任意の機能としてホスト・システム側(コンピュータやタブレットなど)と、接続される機器(Thunderbolt 3 対応のドッキングステーションなど)が、より高度な USB PD 規格プロファイル(最大 100 W まで電力供給が可能)をサポートしていることもあります。そのような場合、1 ポートにつき最高で 100 W までの電力に対応できる可能性があります。 このような理由から、PD 対応の機器の最大対応電力は PC やタブレットおよび USB-C /Thunderbolt 3 機器の仕様に依存しています。

最高 100 W での高速充電は、最新の規格である USB Type-C、Thunderbolt 3 および USB PD 2.0 により実現可能となった素晴らしい機能です。しかしながら、現状は非常に複雑なことになっています。なぜなら、USB Type-C ポートを持っているスマートフォン、タブレット、ラップトップ側には、「(その)USB Type-C ポートで充電をしなくてはいけない」という規則がある訳ではないからです。
たとえば、ある USB Type-C 付のシステムは、専用の DC バッテリーを使ってしか充電できないかもしれません。あるいはあるシステムの USB Type-C ポートでは、そのシステムに付属の専用アダプタを使用しないと充電できないように制限されているかもしれません。

また、この USB PD 規格は現時点でバージョン 2.0 ですが、2016 年後半にはバージョン 3 に更新されることがすでにわかっています。したがって充電をめぐる状況はさらに複雑化すると考えられます。
今後の状況が変化した際には、また更新情報をお伝えいたします。


 

新規デバイスを接続する際の認証について

新しい Thunderbolt 3 機器(デバイス)を初めて Windows システムに接続する場合には、まずその機器を Intel 社が提供する Thunderbolt 3 ソフトウェアによって認証する必要があります。下記の手順に従ってください。(macOS システムでは、この手順は必要ありません。)

1. まずそのシステムに最新の NVM、BIOS、グラフィックス・ドライバなどが適用され、Thunderbolt 3 対応機器と互換性があることをご確認ください。その環境で Thunderbolt 3 機器を始めてシステムに接続すると、自動的にシステム・トレイ上に新しい機器が接続されたことを示す通知が表示されます。このダイアログで「OK」ボタンを押します。

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2. 「OK」ボタンを押すと、「Windows ユーザーアカウント制御」画面が表示されます。「このアプリケーションがシステムに変更を加えることを許可しますか?」に対し「はい」ボタンを押してください。

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3. 「はい」ボタンを押すと、今接続した Thunderbolt 3 機器を認証するための、下記のような画面が表示されます。

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プルダウン内の「接続しない」を「常に接続する」に変更し、「OK」ボタンを押します。

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4. 認証済の機器を管理したい場合、そのためのプログラムがシステム・トレイ内に用意されています。システム・トレイ内の上向きかっこをクリックして、Thunderbolt アイコンを右クリックし、「認証済み機器の管理」を選択します。

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再度「ユーザーアカウント制御」画面が表示されますので「はい」を押してください。

5. 「はい」を押すと下記の画面が表示されます。この管理画面から、認証済の機器を確認したり、認証を解除したりすることができます。

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NVM バージョンの特定方法 – Windows システムの場合

お使いのシステムの NVM バージョンを特定したい場合、まずシステムにコンピュータ・メーカーが提供している Thunderbolt 3 関連の最新のソフトウェアが導入されていることを確認してください。コンピュータ・メーカーのウェブサイトからダウンロードできるはずです。

1. Windows スタートメニューから「Thunderbolt」を検索して、Thunderbolt ソフトウェアを起動します。
tbt3app

2. 起動後、この Thunderbolt ソフトウェアがシステム・トレイ内に表示されます。これを右クリックして「設定」を選択します。

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3. 下記のような設定画面が表示されます。左下の「詳細」ボタンをクリックします。

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4. すでに何らかの Thunderbolt 3 機器が接続されている場合、Thunderbolt 3 コントローラーに関する情報が表示されます。下記に Dell XPS 13 9350 システムの例を表示しています。

dell
「NVM ファームウェアバージョン」の値を確認することができます。

5. 残念ながら 1 台も Thunderbolt 3 機器が接続されていないシステムでは、このソフトウェアで NVM ファームウェアに関する情報を表示することができません。

tbt3software_blank

現在 Intel 社は、1 台も Thunderbolt 3 機器が接続されていなくても NVM ファームウェア情報が表示されるように、このソフトウェアを修正中です。新しい Thunderbolt 3 ソフトウェアがコンピュータ・メーカーから提供されていないかをご確認ください。

 
 

Plugable 社によるサポート

もしここに記載された情報についてご質問がありましたら、お気軽に弊社サポート nihongo@plugable.com までお問い合わせください。

Thunderbolt および Thunderbolt ロゴは Intel 社の登録商標です(米国およびその他の諸国)。