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最適な充電方法をお探しですか?

原文(2014年10月2日投稿):
USB stock chargers, dedicated multi-port chargers, or charge & sync hubs. What’s Best for me? by Joshua Henry

現在のUSBで接続可能な携帯機器の市場では、充電機能にもまた、プラグ&プレイでできるような単純さが求められています。しかし残念ながら、それはそれほど簡単ではありません。たとえば、今私の机上には Google Nexus 5、Dell Venue 8 Pro、Apple iPhone 4、さらに複数世代の iPad が散らばっています。そしてそれぞれ全部が、充電用の別々のアダプタを必要とするのです!
実際には私の Nexus 5 はほとんどどの AC アダプタからも充電できますが、Dell Venue 8 Pro ではまぁそうはいきませんし、アップル社の機器については全く混乱状態です。

この主な理由は、USB 経由での充電について、最近まできちんと標準化がなされていなかったことにあります。アップル社の機器は、USB 接続に対応した最初の iPod の時代から、物理的には USB ポートを使用していながら、実は独自の信号を使うことで充電してきました。充電速度やそのレートについては実際には USB 機器側が決定し、「自分の充電器」を認識するためにそれぞれ独自の方法を採用してきたのです。

現在一般的に採用されている充電信号について、確認してみましょう。

  • Apple 2.4A(12W):iPad Air や iPad Mini で採用、おそらく今後の iPad モデルでも採用されると思われるもの
  • Apple 2.1A(10.5W):初代 iPad から iPad Retina まで採用されていたもの
  • Apple 1A(5W):2002 年発売された iPod により登場し、iPhone 6/6 Plus を含む全部の iPhone シリーズで採用されているもの
  • 充電専用ポート(DCP、ワット数はそれぞれ異なる):アンドロイド充電信号ともいわれることがあり、アップル社機器以外で一般に採用されているもの
  • Samsung 2.4A(12W):通常サムソン社製のタブレット、または携帯電話で採用されているもの
  • USB-IF BC1.2 充電ダウンストリーム・ポート(CDP、最大 1.5A、7.5W を供給可能):正式な USB 充電標準だが、現時点では対応機器が少ない。今後増えていくものと考えられる。

上記のような状況は何を意味しているのでしょうか?

いくつかの簡単な例を挙げてみましょう。例えば Dell Venu 8 Pro タブレットを充電したい場合、USB 充電器であればどれでも良いというわけではありません。このタブレットは、アンドロイド充電信号または Apple 1A 信号でしか充電できないのです。また例えば iPad Retina の場合、iPhone 4 に付属してきた充電器を利用することもできるのですが、その場合非常に低速での充電しかできません。

上記のようなケースが多いために、たいていのユーザーはその機器に付属してきた充電器で充電しなければいけない、という先入観を持ちがちです。なぜならそうしないと全然充電できないか、最悪の場合には機器が壊れるのではないかという恐れを抱いているからです。

幸いなことに、その恐れはほぼ正しくありません。現在販売されているほとんどの機器は、実際には Apple 1A 信号で問題なく充電できます。なぜならこの信号は既に数年以上にわたり様々な機器に採用され、USB 充電における業界標準の地位を得ているからです。また、通常の機器は自身が必要としている電気のみ引き出すようになっているため、実際にはより強力な充電器を使えば使うほど、充電が早くできるのです(電流が多すぎて機器が壊れるというようなことはありません)。
たとえば最新の iPhone 6 と 6 Plus は標準的な Apple 1A 充電器付で販売されていますが、もし Apple 2.1/2.4A 充電器や、その他の iPhone 6 が認識できる充電器を使えば、より高速に充電できるのです。

多くの方々は、1 台の複数ポート付の充電器によってコンセントを 1 つ占有するだけで、家庭にある色々な USB 機器用の、バラバラの種類の充電アダプタを置き換えることができることをご存知ありません。たとえば Plugable 社はそのような 5 ポート・スマート小型充電器 USB-C5T を販売しています。このスマート充電器はポートを 5 つ持ち、2 台の iPad と 3 台の iPhone(あるいは 3 台の iPad と 1 台の iPhone)を、最高充電レートで同時に充電するのに十分な電力(36 ワット)を供給できます。

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スマート充電器により、混沌状態を整理できます。

(訳注:2015年3月現在は、USB-C5T の後継機種である USB-C5TX を販売しています。この新製品は 40 ワットの電源を供給でき、AC アダプタが内蔵された便利なモデルとなっています。)

すばらしい!

もう少しだけ追加してから終わりにすることにしましょう。今まで、ご自分の USB 機器を充電しようとしてコンピューターに繋いでおいたのに、充電がとても遅いとか、まったく充電されなかったということはありませんでしたか? そういう経験にがっかりしたのはあなた一人ではありません。もしスマートフォンやタブレットをコンピュターに接続すると、その機器はデータ同期モードに入ろうとします。そのような同期中には、充電がまったくなされないか、されたとしても 0.5A 程度の非常に遅いレートで、コンピュータの USB ポートから充電されるということになってしまうのです。このような動作は、BC 1.2 充電規格に非対応の一般的な USB ハブにおいても実は同様です。BC 1.2 規格は比較的新しく制定されましたが、その充電シグナルである「充電ダウンストリーム・ポート(CDP)」は、現在販売されている iPad Retina や iPhone 5、iPhone 6 等のアップル社製 Lightning ケーブルを使用する機器、および多くのアンドロイド対応機器、Windows モバイル機器によりサポートされ始めています。

Plugable が販売中の USB 2.0 7 ポート 急速充電ハブは BC 1.2 準拠であり、データ同期を行いながらも最大 1.5 A のレートで接続機器を充電することが可能です。このハブは、単独の充電機器としても機能するため、コンピュータに接続していなかったり、接続したコンピュータの電源がオフになっていても同様に充電できます。 このような「(同期しながら高速充電もできる)充電ハブ」は、充電専用の USB-C5T(最大 2.4 A で充電可能)に比べれば充電速度においては劣るものの、多くの方々にとって非常に便利な機器となりうると思います。

(訳注:2015年3月現在は、同様の機能で USB 3.0 対応である USB 3.0 7ポート SuperSpeed 急速充電ハブ(USB3-HUB7BC)も合わせて販売しています。どちらの製品も 60 ワットの電源アダプタ付です。)

このように、新たな標準化の流れを受けて、USB による充電は次第に混乱状態を脱してきつつあります。最近増えつつある BC 1.2 規格に準拠した機器ではデータ同期と充電が十分なレベルで同時に実現できるのです。もうそろそろ、個別の AC アダプタで別々に充電するのはやめてみませんか?

Plugable Technologies
ジョシュア・ヘンリー