Windows 10: UD-PRO8 ドッキングステーションの音声ポートの問題について

原文(2015年7月31日投稿): Windows 10 Work-around for UD-PRO8 Docking Station Audio Issue by Joshua Henry

お使いのシステムを Windows 10 にバージョン・アップしたのちに、「Plugable Dell Venue 8 Pro用 USB 2.0 充電ドッキングステーション(UD-PRO8)」の音声ポートが使用できなくなったとの報告が私たちに寄せられました。検証の結果、この現象は Windows 10 の 32 ビット版でのみ発生し、64 ビット版では起こらないことがわかりました。しかし、Dell Venue 8 Pro をはじめ、UD-PRO8 ドッキング・ステーションと互換性のある Windows タブレットの多くが 32 ビット版なので、Windows 10 にバージョン・アップしてしまうと多くのユーザーの方々がこの問題を経験することになると考えられます。

この問題の原因は、音声チップセット用のデバイス・ドライバ・インストーラに不具合があることで、導入の際に「USB Multimedia Audio Device」が選択されていると、音声出力が阻害されるというものです。現在 UD-PRO8 を Windows 8.x 32 ビットでご使用になっている場合は、このバグの修正が提供されるまでは Windows 10 へアップグレードするのを遅らせることをお勧めいたします。
しかしながら、もしすでに Windows 10 へアップグレードしてしまった、あるいはすぐにする必要があるという方々へ、一時的な解決方法をお知らせしておきます。

(訳注:UD-PRO8 ドッキング・ステーションと「Plugable USB オーディオ変換アダプタ(USB-AUDIO)」は同じドライバ・インストーラを使用しており、下記の一時的な解決法をどちらにも使用することができます。一方、弊社の USB 3.0 ユニバーサル・ドッキング・ステーション UD-3000 および UD-3900 は違うチップセットおよびドライバ・インストーラを使用しています。)

これはあくまでも一時的なものにすぎませんが、システムに下記のリンクにあるデバイス・ドライバを導入すると音声が使えるようになります。ただし、この導入作業は Windows 10 を再起動するたびに行わなければならず、非常に面倒です。
CMedia CM6300 1.04 ドライバ・インストーラ

    手順:

      1. システムをシャットダウンまたは再起動する前に上記のインストーラを実行し、現在のドライバを削除させます。
      2. システムを再起動し、同じインストーラを再実行してドライバを導入します。
      3. システムをもう一度再起動し、「USB Multimedia Audio Device」を既定の音声デバイスとして設定します。

この問題の正式な修正が提供された場合には、こちらの記事に情報を追加していきます。

弊社製品を Windows 10 で使用される際に、もしもこれ以外にも何か問題がございましたら、弊社サポート(nihongo@plugable.com)までお気軽にご連絡ください。その際には現象の詳しいご説明だけでなく、弊社がご提供するデバッグ用データ収集ツールをご利用になり、そのログを一緒にご提供していただくようにお願いいたします。問題の解決のために、できる限りお手伝いをさせていただきます。

Plugable Techonlogies
ジョシュア・ヘンリー